そもそも「窓」ってなぁに?【連載1】初心者の方に向けて
はじめまして、ゆきママと申します。
主婦業の傍ら、FXトレードでコツコツ稼いでいます。最近は雑誌などでも連載しているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
さて、今回はこちらでFXの「窓」について解説させていただきます。
そもそも窓ってなぁに?といった初歩的な疑問から、その活用方法や具体的なトレードのポイントについて、2回に分けてお話ししていきますので、どうぞよろしくお願いします。
これがFXの「窓」!窓開け・窓埋めとは?
通常の場合、レートというのは常に連続していますから、チャート上のローソク足も一部分は必ず重なり合いながら連なっています。
しかし、下図のチャートではローソク足の間に大きな隙間(空間)ができています。これが”窓”であり、いわゆる「窓開け(窓が開いた)」と呼ばれています。
ちなみに、上方向への窓を「上窓」、下方向への窓を「下窓」とすることもあります。
お分かりかと思いますが、上図においては下方向へ窓が開いていますから、下窓ということになります。
窓埋め
そして、この窓が開いた後、この空間を埋めるように相場が反転して上昇・下落してくることを「窓埋め(窓を埋める)」と言いますので、ぜひ覚えていただければ幸いです。
窓の多くは週明けに発生!その理由とは?
さて、この窓ですが、多くは週明けに発生します。
理由としては、週末(金曜日)の取引終了から週明け(月曜日)の取引開始まで、レート配信が停止されることにより、実質的にチャートが途切れてしまっているということが大きいでしょう。
結局のところ、土曜日と日曜日の取引が停止されている期間に為替相場に影響を与えるような事象があると、終値と同じレートでは誰も売りたくない、あるいは買いたくないといった状況になることがあります。
こうなってしまうと終値のレートでは取引が成立しなくなるため、売り買いのバランスがマッチするレートからスタートせざるをえず、このレートの価格差がギャップ(窓)としてチャート上に表れるんですね。
特に土日は各国で選挙が行われるパターンが多いですから、政治関連のイベントが予定されている時は要警戒でしょう。
また、テロや地震などの天変地異といった突発的な現象によっても窓が形成されることがあります。
流動性の低下で突然発生することも?
基本的に窓は週明けに見られるということをお話しさせていただきましたが、実はレート配信が行なわれている平日にも突然発生することがあります。
これは、一時的に流動性が極端に低下してしまうことによって引き起こされます。
流動性というのは、簡単に言うと交換のしやすさのことで、流動性が高ければ高いほど売り買いが活発ということになり、容易に売買が成立することになります。
逆に、流動性が低いということはなかなか取引が成立しません。
流動性の低下が起こるのは、例えば、米国の雇用統計があまりにも良好な結果となって、ドルを買いたいというトレーダーが極端に増え、売りたいというトレーダーが大幅に減るという場合です。
こうなると、取引の成立が難しくなります。
これが流動性の低下で、このような時にギャップとして窓が現れることがあります。また、こういった流動性の低下はマイナー通貨に発生しやすいということも覚えておきましょう。
ユーロやドルといった基軸通貨は、多くの金融機関が扱っているため需要も供給も多く、流動性は保たれやすいといえます。
しかし、南アフリカランドやNZドルといった取引量が限られている通貨は、需要と供給のバランスが崩れやすく流動性が低下しやすいので、トレードする際はご注意いただければと思います。
というわけで、今回は「窓」の基本について解説させていただきました。
次回は、この「窓」の攻略法についてお話しさせていただきますので、どうぞお楽しみに!
それではまた~ヾ(*´д`*)ノシ