スキャルピング手法で、1か月で資金を2倍にするスーパートレーダーに、ご自身のFXの経歴や、今回ご紹介するFXトレードツール『デイスキャFX』の開発経緯についてお話を伺ってきました。
最初の取引は強制ロスカット
FXを始めたきっかけは何でしょう。
ということは、そろそろ上昇しても良いのでは?ということです。
早速、FX口座を作りました。そして、50万円を入金しました。即座に、フルレバレッジでトルコリラ/円を買えるだけ買いました。
為替レートは上昇するから、制限いっぱいまで買ってもOKです。
そして、枕を高くして眠りました。翌朝、スマホを見ると、何だかおかしい…。ポジションがありません。そして、証拠金が激減しています。意味不明でした。
そこで、どうなっているか、上司に確認しました。すると、強制ロスカットになっていました。強制ロスカットという言葉を、この時知りました。
ここで私は、「でも、為替レートが上昇すればプラスになるんでしょう?」と聞いてしまったんです。今思えば、FXのルールを知らずに取引したんですね。
多くの人の最初の取引は、儲かったり損したり、いろいろでしょう。しかし、取引した翌朝までに強制ロスカットで資金を失ったというのは、私くらいかもしれません。
もし、最初の取引が小さな損益で終わっていたら、今はFXをやっていないと思います。
FXの研究に没頭
FXの研究は、どのように実行しましたか?
2か月から3か月くらいでしょうか。毎日ひたすら研究していました。仕事をしながらだったので、スキマ時間を見つけては、ひたすらやりました。
そして、手法を試すときは、デモトレードです。1回目の取引で強制ロスカットになるくらいですから、現金を投入すると負けるのは分かっていました。だから、デモトレードです。
また、無料のインジケーターも研究しました。
こうして、1分足の存在に気づきました。そして、1分足でも大負けしました。さらに、ティック(tick)も挑戦しましたが、全然ダメです。しかし、ティックを研究するうちに、スキャルピングの存在に気づきました。
負けパターンの研究から生まれたスキャルピング手法
負けパターンを全部記録して、それ以外の方法でトレードする方法を選択したということですが、少し具体的にお聞かせください。
それは、買うべきでない時に買っていた、売るべきでない時に売っていた、です。
分かりやすいのは、たとえば、各種インジケーターが上向きを示唆しているのに売ってしまった、ということです。
ということは、すべてのインジケーターが同一の方向(上か下か)を示す時が、最高の取引チャンスです。その方向に従って取引するだけです。
一方、インジケーターの方向が一致しない時も、取引できます。この場合、あるインジケーターは上、別のインジケーターは下、となり得ます。インジケーター間で矛盾があってもトレードする「さじ加減」は、経験の蓄積で得られます。
これを完全に文章化するのは、難しいです。しかし、文章化できるように工夫を重ねている最中です。
この勢いで、スキャルピングの順張りに挑戦しました。順張りではMACDとの相性が良さそうだったのですが、一般的に使われているパラメーターだと、どうしても勝てませんでした。
そこで、パラメーターを研究し、「これだ!」という数字を見つけました。
さらに、大きく上昇しやすい場所、大きく下落しやすい場所があることに気づきました。ツールでは「エリア」と呼んでいます。
買いエリアで順張りで買うと、大きく勝てました。逆に、売りエリアで順張りで売ると、同じように大きく勝てました。
これに移動平均線(黄色い線)を追加したものを、デイスキャFXとして公開しました。
- 勝てる確率の高い領域を、色で示す(エリア)
- 現在値が移動平均線(黄色い線)より上なら買い、下なら売り
- Zigzagを使って、トレンド把握やエントリータイミングをつかむ
- MACDで、相場のトレンドや強弱を知る
必要に応じて、さらに追加することもできます。
ちなみに、今回公開されたツールをEA(自動売買プログラム)にして自動売買させたら、勝てますか?
実際の相場では、全く同じ値動きが繰り返されるわけではありません。いつも異なる相場です。そこで、基準となるトレードルールはありますが、機械的に取引するのでなく、自分の目で見て取引することが必要です。
この点、ツールを参考にして取引するのですが、経験も必要になります。
よって、デイスキャFXを使う場合、最初はデモトレードで取引してください。そして、勝てる場合、負ける場合を経験として蓄積してください。
デモトレードで勝てるようになってから、現金を投入します。こうすると、負ける確率を減らすことができます。
メンタルの重要性について
今までは、主にスキャルピングの技術についてお話をいただきました。次に、「メンタル」について伺わせてください。
トレードで勝つには、しばしばメンタルが重要だと言われます。これについて、どのようにお考えでしょうか。
一般的には、いつでも自由にFXができるわけではありません。普段は働いていて、帰宅してからFXをします。翌日も仕事がありますから、トレード時間は1日1時間~2時間くらいでしょう。
しかし、それくらいの時間ですと、トレードチャンスがないことがあります。すなわち、トレードできません。
「トレードしたいのに、ただチャートを眺めるだけで終わってしまうのは嫌だ」という感じでトレードすると、負けます。チャンスが来るまで、どれだけでも待つことが必要です。
【公開】デイスキャFXを利用したトレード動画
この記事は、MT4ツール「デイスキャFX」の使い方を解説した記事です。よって、このツールの使用を推奨するものではありません。また、このツールは、将来の為替レートを予測するものではありません。本記事の情報は、その完全性・正確性・有用性について保証しません。閲覧者が、本記事の情報を直接または間接に利用したことで被ったいかなる損害についても、当ウェブサイト運営者は一切の責任を負いません。