DMMFXのスマホアプリは、小さなスマホ画面に情報がたくさん入っています。それなのに、見やすく扱いやすいです。
そこで、DMMFXのスマホアプリの機能を確認していきましょう。
DMMFXのスマホアプリのメリット・デメリット
最初に、メリットとデメリットを簡潔にまとめます。詳細は、記事中で随時ご案内します。
メリット
- 数多くの情報が1画面に収まっており、画面の切り替えなく売買可能
- 情報が多いのに、見やすい
- 視認性が良い高機能チャート
デメリット
- スピード注文で、利食いの決済同時注文ができない(損切りはできる)
- チャートにトレンドラインを引けない
チャート画面
スマホアプリにログインすると、どの画面を表示すべきか、選択肢から選びます。ここでは、最初にチャートから見ていきましょう。
下は、初期設定状態のチャート画面です。
4分割チャート
DMMFXのスマホアプリでは、1つの画面で4つのチャートを表示できます。下の通りです。
同時に4つを表示して何に使うのか?ですが、使用例は下の通りです。
使い方1気になる通貨ペアが複数ある場合
トレードチャンスになりそうな通貨ペアが、いくつかあるとしましょう。
この場合、チャート画面を何度も切り替えるのは面倒ですし、切り替えタイミングが悪いとトレードチャンスを逃してしまいます。
チャートを4分割できるなら、この心配はありません。気になる通貨ペアを最大4つ表示できます。
トレードチャンスが近づいてきたら、その通貨ペアを1画面表示してトレードします。切り替えは簡単で、見たいチャートをタップするだけです。
ストレスなく取引可能です。
使い方2チャートの時間軸を変えつつ、1つの通貨ペアを4つ表示する
1つの通貨ペアを4つ表示する方法です。何のために?ですが、例えば、以下の表示をします。
- 日足チャート
- 1時間足チャート
- 5分足チャート
いわゆる、マルチタイムフレーム分析ができます。日足や1時間足で相場のトレンド方向を把握し、5分足で具体的なトレードチャンスを狙います。
4画面表示ですので、さらに1つ、何か別の時間軸のチャートを表示可能です。
そして、取引チャンスが近づいてきたら、1画面に切り替えて詳細に分析し、取引します。
テクニカル指標
テクニカル指標とは、インジケータとも呼ばれ、ローソク足のデータ(四本値)を加工して、チャートを分析しやすくしたものです。
ローソク足だけで考えるよりも、チャート分析をしやすくなります。
DMMFXのスマホアプリでは、以下のテクニカル指標を利用可能です。
トレンド系
- 移動平均(SMA)
- 指数平滑移動平均(EMA)
- 一目均衡表
- ボリンジャーバンド
- スーパーボリンジャー
- スパンモデル
オシレータ系
- MACD
- RSI
- DMI/ADX
- スローストキャスティクス
- RCI
初期設定では、移動平均とMACDが表示されています。
下のスクリーンショットは、テクニカル指標の設定画面です。右側にある「変更」の文字をタップしますと、パラメーター(変数)の数字を変更できます。
ちなみに、表示できる最大数は、トレンド系が6種類、オシレータ系は2種類です。と言っても、トレンド系を多数表示すると、チャート画面が線で埋まってしまいます。
一般的には、1つ~2つの表示でしょう。下は、オシレータ系を2種類表示させた画面です。ローソク足チャートの下側に、MACDとRSIが表示されています。
水平線と垂直線
チャート分析をする際、ローソク足とテクニカル指標に加え、人によっては、水平線と垂直線も使います。
DMMFXのスマホアプリでは、これらの機能も備えています。下は、水平線と垂直線の両方を表示した画面です。表示させたそれぞれの線は、自由に移動できます。
チャートに、青で線が引かれているのが分かります。このラインの出し方と消し方ですが、以下の通りです。
水平線
- 表示:チャート縦軸で、為替レートの数字が書いてある辺りをタップ
- 削除:チャート縦軸で、為替レートの数字が書いてある辺りをダブルタップ
垂直線
- 表示:チャート横軸で、時刻が書いてある辺りをタップ
- 削除:チャート横軸で、時刻が書いてある辺りをダブルタップ
この2本の線は自由に表示できますが、トレンド線(斜めの線)を表示できません。これが、デメリットです。
DMMFXのスマホアプリはメリットが多く、デメリットを探すほうが難しいです。しかし、トレンド線を頻繁に使う場合は、他のアプリも併せて検討することになります。
為替レート一覧画面
次に、為替レート一覧画面を確認しましょう。下の通りです。各通貨ペアの為替レートが大きな数字で目立つように表示されており、とても視認性が良いです。
また、各通貨ペアの為替レートの間に、丸で囲った数字があります。これはスプレッドです。
スマホアプリによっては、この数字が小さかったり書いてなかったりしますが、DMMFXの場合は、はっきりと分かりやすく書いてあります。
相場が荒れ気味でスプレッドが広くなっている際に、うっかり売買してしまうミスを避けられます。
取引画面
通貨ペア一覧で、米ドル/円を売買したいと考えたとしましょう。その際は、米ドル/円の欄をタップします。下のように、注文画面に移ります。
いくつもの注文方法がありますが、初期設定はストリーミング注文になっています。
ストリーミング注文とは、スマホアプリ画面に表示されている為替レートで即時に売買する方法です。
許容スリッページ
なお、表示されている為替レートで売買できると言っても、実際には、スマホ画面とDMMFXの取引システムをつないでいるのはインターネットです。
すなわち、ごくわずかながら、表示に時間差が生まれます。
そのごくわずかな時間に為替レートが動くと、スマホアプリで表示された為替レートと実際の約定レートが、異なる場合が出てきます。
これを、スリッページと言います。
「期待よりも安く買えた」なら歓迎ですが、その逆は起きてほしくありません。こういう時に活躍するのが、許容スリッページの設定です。
すなわち、「表示よりも〇〇pips以内で不利な為替レートなら、約定しても良いけれど、それ以上に不利になったら約定拒否してください」という設定です。
DMMFXの場合、0.0pips~99.9pipsの範囲で、許容スリッページを設定できます。
本来なら、0.0pipsに設定したいところですが、ごくわずかなスリッページのために、数十pipsの利食いチャンスを逃してしまうのは良くありません。
そこで、どこまでなら許容できるか?を考えて数字を登録します。初期設定は、2.0pipsになっています。
その他の注文方法
注文画面からは、ストリーミング注文のほかに、以下の方法を利用できます。
- 指値注文、逆指値注文
- IFD
- OCO
- IFO
一般的に使われる注文方法を網羅していますので、安心です。
なお、これらの注文をしている間、チャートを見られません。ということは、注文している間に、チャート分析に影響が出る為替変動があっても、気づけない可能性があります。
指値注文などの場合、影響はある程度小さいでしょう。と言いますのは、現在値と指値注文の為替レートには、ある程度の距離があるからです。
しかし、ストリーミング注文の場合は、少々困る場面が出てくるかもしれません。
為替レートの数字は見ているものの、数字の変化がチャート分析にどのように影響しているか?までは分からないからです。
こういう場合は、チャート画面に注文ツールを表示させると便利です。
チャートと注文ツールを同時表示
下は、チャート画面に注文ツールを表示した画面です。上半分がチャート、下半分はストリーミング注文の画面です。
この画面の表示方法ですが、チャート右上にある「スピード注文」の文字をタップするだけです。チャートだけにしたい場合は、もう一度同じ場所をタップします。
とても簡単です。
なお、チャートと注文ツールを同時に表示すると、チャート画面がどうしても小さくなってしまいます。
こういう場合は、スマホを横向きにします。すると、下のように横長のチャートになります。
横向きの画面は、縦に比べて複数のメリットがあります。
メリット1:横に長いチャートスマホアプリは横向きにすると見やすい
縦画面と横画面のチャートを見比べますと、明らかに横画面の表示範囲の方が広いです。すなわち、より正確なチャート分析ができます。
チャート画面はスワイプできますから、さらに過去のチャートに遡って分析することも可能です。
メリット2:注文ツールの配置うっかりミスが防げる
また、買いと売りの注文ツールが左右に広く分かれています。これは素晴らしい作りです。と言いますのは、誤タップが減るからです。
縦画面の構成でも、色分けがされていますし数字が大きく書いてあります。よって、誤タップの可能性は低いでしょうが、横画面だと、誤タップの確率はさらに低くなるでしょう。
決済同時発注ができる
なお、この注文画面で、「ストリーミング注文が約定したら、即座に決済注文を出す」という機能を使えます。
すなわち、新規注文から決済までのタップ数を減らすことができますので、誤タップ削減になります。
通常
- ストリーミング注文で新規注文
- ポジションの状況を確認
- 決済注文を発注
決済同時発注を使う場合
- ストリーミング注文で新規注文するだけでOK
また、新規注文から決済までの時間が短いデイトレードの場合、ポジションを持ってから決済注文を出すまでの時間的余裕が、あまりありません。
精神的な余裕を持たせるためにも、決済同時注文は有効です。
横向き画面右にある「損切り:OFF」部分をタップして、決済同時発注を有効にすれば、この機能を使えます。
なお、「損切り:OFF」の表示で分かります通り、ストリーミング注文を出すと同時に出されるのは、損切りのみです。利食いについては、改めて発注する必要があります。
これも、DMMFXのスマホアプリの数少ないデメリットの一つです。
損切り幅は、5.0pipsから99.9pipsの範囲で、自分で自由に設定できます。また、有効期限は、「今日中・今週中・無期限」の3種類から選べます。
指値注文・逆指値注文でも、決済同時発注を使えます。こちらの場合は、利食い・損切りいずれの決済注文も発注できます。
月曜日早朝のスプレッド
スプレッドの狭さを比較するとき、多くの場合は、原則固定の時間帯で比較するでしょう。日本の早朝時間帯は原則固定でないので、各FX会社のスプレッドは広くなります。
しかし、そのような時間帯にトレードチャンスがやってくる手法があります。例えば、窓です。
窓は、毎週月曜日の午前7時が取引タイミングです。
先週終値と今週始値を比較して、大きな差があったら、差が埋まる方向に取引開始です。差が埋まったら(先週終値と同じ為替レートになったら)、利食いします。
「窓のトレード」はDMMFXが有力候補
この手法で重要なのは、スプレッドです。
当サイトの調べでは、月曜日午前7時周辺のスプレッドが最も狭いのは、DMMFXです。
どのFX会社も、この時間帯のスプレッドは変動制です。よって、DMMFXが常に最狭と断定するわけではありませんが、他社に比べて狭い数字を提示してくれています。
そこで、窓のトレードをする場合、DMMFXが候補になります。
なお、このトレード手法は、インジケータを使いません。すなわち、画面が小さなスマホでも取引可能です。
証拠金シミュレーション
以上、チャートや取引画面を中心にご案内しました。ここからは、その他の便利ツールをご案内しましょう。
スマホアプリは画面が小さいのに、チャートが充実しています。さらに実際に発注するのも簡単なので、勢いに任せて発注できます。
これが、簡単であることのデメリットです。
DMMFXでは、顧客がこのデメリットに陥ってしまわないよう、証拠金シミュレーションのツールを公開しています。
スマホ画面左上のハンバーガーメニュー(漢数字の「三」のようなアイコン)をクリックしますと、各種メニューが表示されます。ここに、証拠金シミュレーションがあります。
下は、証拠金シミュレーションで実際に数字を入力した画面です。
証拠金シミュレーションの例
取引通貨ペアは米ドル/円、証拠金は10万円です。為替レートが106.00円の時に1ロット(1万通貨)を買うとして、画面中ほどにある「計算」をタップします。
すると、画面下に計算結果が出てきます。数字の意味は、以下の通りです。
必要証拠金:42,400円
取引金額の4%です。106.00円×10,000通貨×0.04
ロスカットライン:19,600円
有効証拠金が19,600円になったら、強制ロスカットになります。
維持率100%:100(-6)
維持率が100%になる為替レートは、米ドル/円=およそ100円です。取引レートから比較しますと、6円の円高水準です。維持率は、100%以上にしなければなりません。
維持率50%:97.960(-8.040)
維持率は100%以上が必要ですが、一時的に割り込んでもポジションを維持できます。しかし、50%になったら、強制ロスカットです。その為替レートは、97.960円です。
ロスカットラインなどを意識しなくても済むように、安全度の高い取引が必要です。
売買比率
また、DMMFXでは、顧客の売買比率を確認できます。これは、それぞれの通貨ペアについて、買いと売りでどれくらい偏りがあるか?を示したものです。
注文比率と人数比率で分けて確認できます。
この比率グラフだけでは、トレードは難しそうです。チャートと比較しながら使う、という方法が考えられます。
例えば、ある通貨ペアが上昇トレンドになっていて、売買比率も買い優勢の場合、この流れに乗ることが候補になります。
逆に、ある通貨ペアが下落トレンドになっているのに、売買比率は買い優勢という場合があります。
何らかの理由で、顧客は買いに引き寄せられていますが、同じ考えで買うと損してしまいそうです。この場合は、この流れに乗らずに様子見します。
買っている顧客が含み損に耐えられず、一気に損切りに向かう場合、為替レートが大きく下落する可能性があります。
それを狙うのも、選択肢になります。
まとめ
以上、DMMFXのスマホアプリのメリットとデメリットを確認しました。デメリットもわずかにありますが、メリットが数多くあると分かります。
小さなスマホ画面に数多くの情報が掲載されているのに、見やすいです。しかも、注文するために必要なタップ数を少なくできます。安全に取引するためのツールもあります。