デイスキャFXについて、インジケーターをほとんど使わずに、買い時・売り時はいつなのかを確認しましょう。
この記事では、いつ取引を始めるかというイメージを把握することを目的にします。同様に、決済ポイントもチェックしましょう。
デイスキャFXの取引手法エントリーポイント・決済ポイント
トレード姿勢はトレンドフォロー型
デイスキャFXは、為替レートが上昇トレンドにあるときに買い、下落トレンドにあるときに売ります。すなわち、トレンドフォロー型です。
以下、上昇トレンドの場合を考察します。
上昇トレンドとは
上昇トレンドとは、どのような状態でしょうか。為替レートが上昇していれば上昇トレンドだと言えますが、典型的な場合を確認しましょう。
下の図をご覧ください。上昇トレンドを描いています。
為替レートは、一直線に上昇することは珍しいです。通常は、上がったり下がったりを繰り返しながら、全体として為替レートが上昇していきます。
すると、為替レートはジグザグとした動きになります。上の図では、各頂点にA~Eの記号を付けました。
Aは、為替レートの山(高値)です。その右隣の高値は点Bですが、点Bは点Aよりも為替レートが高くなっています。同様に、点Eは点Bよりも高い位置にあります。
また、安値のCよりも、その次の安値のDの方が、高い位置にあります。
よって、上昇トレンドとは、高値は直近高値よりも高くなり、安値も直近安値より高くなる状態をいいます。この上昇トレンドのときに、買いで取引します。
具体的には、下の絵のとおり、点Cから点Bの間、点Dから点Eの間で買いを狙います。
マルチタイムフレームで買いタイミングを探す
上の考え方は、基本的には問題ないでしょう。しかし、現実には難しいです。
上の絵では、為替レートは直線的に動いています。ところが、実際には、為替レートは細かい上下動を繰り返しながら推移しているからです。
上の絵の、点Cから点Bにかけての上昇過程で、為替レートは直線的に動いているのではありません。この範囲でも、細かい上下動が起きているということです。
そこで、この部分を拡大して、その拡大した範囲でも上昇トレンドになっている部分で買います。
デイスキャFXでは、3つの時間軸でチャートを使います。
- 1時間足
- 5分足
- 1分足
1時間足で上昇トレンドになり、ただ今、買いポイントにあるとします。次に、5分足で確認します。5分足でも、買いトレンドであり、為替レートは買いポイントにあるとします。
この時に、1分足をチェックして買います。
買うタイミングは、「1分足で上昇トレンドになり、今まさに、上昇ポイントに突入したとき」です。
イメージ図は、下の通りです。
1時間足で買いトレンドになり、5分足でも買いトレンドになり、1分足でも買いトレンドになった時に買う様子が描かれています。
売りのタイミング
売りでトレードする場合は、買いトレードの場合の為替レートの動きを上下反対にして考えます。
1時間足で下落トレンドになり、ただ今、売りポイントにあるとします。次に、5分足で確認します。5分足でも、下落トレンドであり、為替レートは売りポイントにあるとします。
この時に、1分足をチェックして売ります。
売るタイミングは、「1分足で下落トレンドになり、今まさに、下落ポイントに突入したとき」です。
この売買ポイントを見つけるために、いくつかのインジケーターを使います。
決済ポイント
取引を開始したら、決済しなければなりません。そこで、決済ポイントの方針を確認しましょう。決済は「損切り」と「利食い」の両方を決めます。
損切り位置
損切り位置は、明確です。デイスキャFXで採用している「黄色い線」があります。これを使います。
買っているとき
為替レートが黄色い線を下回ったら、損切り。
売っているとき
為替レートが黄色い線を上回ったら、損切り。
単純で分かりやすいので、確実に損切りしましょう。
利食い位置
次に、利食い位置を確認しましょう。これは、「大きな利食いを狙うとき」と「小さな利食いを狙うとき」に分けて考えます。
大きな利食いを狙うとき
デイスキャFXの考え方に、「ゾーン」があります。ゾーンは、3つに分けることができます。
<ナンバリング四角+ドット下線(リスト)>
- 買いゾーン:為替レートの上昇を期待できる範囲
- 売りゾーン:為替レートの下落を期待できる範囲
- その他:上昇でも下落でもない範囲
大雑把に書きますと、1時間足のチャートを上下方向に3つに分解します。上は買いゾーン、下は売りゾーン、真ん中はどちらでもありません。
下は、デイスキャFXの画面です。赤の部分が買いゾーンです。青の部分は売りゾーンです。その間は、買いでも売りでもありません。すなわち、取引しません。
為替レートは、上昇するときに上に進みます。よって、1時間足の上の方は買いゾーンです。買いゾーンで買うと、利食い幅を大きく伸ばしやすくなるという考え方です。
売りのケースも同様です。1時間足の下の売りゾーンで売ると、利食い幅を大きく伸ばしやすくなるという考え方です。
この場合、別記事でご案内しますインジケーターの示唆を利用して、少しでも大きな利幅を狙います。一般的には10pips~30pips、最大で50pips程度の利食いを狙います。
小さな利食いを狙うとき
30pipsのような大きな利幅を狙えない場面では、小さな利食いを狙います。利幅は概ね10pips以下です。利幅を伸ばすことを重視せず、早めに利食いすることを考えます。
売りの場合も、同様です。大きな利幅を狙えない場面では、利幅よりも利食いを優先します。
例外は多数
なお、上の売買ポイントは、最も基本的な場合をご案内しています。これ以外にも、応用パターンがいくつもあります。
しかし、それは基本パターンを習得してから考えましょう。同時に実行すると、頭が混乱してしまいます。その結果、どれも身に付かないという結果になります。
この記事は、MT4ツール「デイスキャFX」の使い方を解説した記事です。よって、このツールの使用を推奨するものではありません。また、このツールは、将来の為替レートを予測するものではありません。本記事の情報は、その完全性・正確性・有用性について保証しません。閲覧者が、本記事の情報を直接または間接に利用したことで被ったいかなる損害についても、当ウェブサイト運営者は一切の責任を負いません。