外国為替取引を1日の時間の流れで見ると、地球上で最も早く1日が始まるのはウェリントン市場です。ウェリントンとは、ニュージーランドの代表的な都市です。
しばらくしてシドニー市場が開き、続いて東京市場がオープンするという順です。
ウェリントン市場の特徴と注意点
ウェリントン市場が開く前は、前日のニューヨーク市場での取引がクローズ間際ということもあり、大幅に流動性が低下します。
とくに月曜日は、ウェリントン・シドニー市場が世界で最初にオープンする外国為替市場になります。よって、流動性は極端に低いです。
月曜朝の為替レートは要注意
土曜日や日曜日に何か大きな事件などが起こった場合には、月曜日のウェリントン・シドニー市場では、為替レートが大きく跳ぶこともあります。
すなわち、前週金曜日の終値と、今週月曜日の始値が大きく異なることがあります。
平日の場合は、ニューヨーク市の夕刻と重なっていることに加え、米国のディーラーが残って取引していれば、日付が変わっても流動性が残っています。
つまり、ウェリントン・シドニー市場は、その日最初にオープンする外国為替市場というよりも、ニューヨーク市場からアジア市場への橋渡しのイメージになるということです。
オセアニア市場は、普段はそれほど大きく動かない市場です。しかし、元々流動性が低いため、大荒れになる場合もあります。
この時間帯に大きなポジションを持つことには、注意が必要です。
ニュージーランドの経済指標発表
各国は、定期的に経済指標を発表します。ニュージーランドもそうです。ここで問題になりうるのは、経済指標の発表時刻です。
例えば、ニュージーランドの政策金利は、午前5時または午前6時に発表されます(季節により異なります)。そして午前6時の発表は、外国為替市場の日付が変わる時刻と同じです。
よって、市場予想と異なる金融政策が発表されると、為替レートが大きく跳ぶことがあります。
為替レート跳ぶ理由
この「跳ぶ」という表現ですが、チャートを見ると実際に跳んでいるように見える場合があります。
その理由は2つです。
- 流動性が極端に小さいので、売買が偏ると、一気にその方向に行きやすい
- FX業者がシステムメンテナンス中で、取引できない場合がある
2つ目の、システムメンテナンスが厳しい…なぜなら、システムメンテナンス中に発注しても、約定しないからです。
システムメンテナンスは、外国為替市場の日付変更時刻を中心に、毎日5分間~15分間くらいです。
この時に政策金利が発表されて為替レートが跳ぶと、冷や汗をかくかもしれません。なぜなら、損切りしたくてもできませんし、同様に、利食いしたくてもできないからです。
取引に適したFX会社
よって、ニュージーランドドルを多く取引したい場合は、文字通り24時間取引可能なFX業者を使う必要があります。
24時間取引可能なFX業者の例は、以下の通りです。
文字通り24時間取引可能なFX業者は、少ないです。この2業者は、貴重な機能を私たちに提供してくれています。
窓を狙ったトレード
月曜日のウェリントン・シドニー市場では、為替レートが前週金曜日終値から大きく離れた水準で取引されることがあります。このギャップを「窓」といいます。
そして、窓にはある傾向がみられます。それは、窓が開くと、為替レートは前週金曜日終値の方向に向かって進みやすいということです。これを「窓が閉まる」と言います。
ただし、いつもそうなるというわけではありません。
このため、窓が閉まることを期待してトレードする場合は、ストップロスを適切に設定する必要があります。
窓のトレードの勝算
では、この窓のトレードですが、勝算はどれくらいあるでしょうか。
トレードするのは、毎週月曜日の早朝(7時ごろ)です。トレードチャンスがいつやってくるか分かっているのがメリットです。
下のリンク先記事で詳細に検討していますので、ご確認ください。