リピート系FXはどれがいい?4ツールをあらゆる角度から徹底比較
世の中には、リピート系FXが数多くあります。その理由は、人気があるからでしょう。人気があるから、各社は競ってサービスを展開しています。
そこで、当記事で比較をします。どれが最も良いでしょうか。
リピート系FX 4ツールの比較
当サイトでは、リピート系FXについて主に4つをご案内しています。
- トラリピ
- ループイフダン
- トライオートFX
- 連続予約注文(マネーパートナーズ)
仮に、どれか1つが突出して優秀だとしましょう。すると、そのツールに顧客が集中して、他のサービスは淘汰されてしまいます。
しかし実際には、4つともサービスを継続しています。すなわち、それぞれにメリットがあるということです。そこで、この4つについて、様々な視点から比較してみましょう。
なお、マネーパートナーズ(マネパ)の連続予約注文には、サービスが2種類あります。そこで、この記事でも、それぞれについて比較の対象にします。
最低取引数量
最低取引数量は、以下の通りです。最近のFX業者の最低取引数量は、1,000通貨または10,000通貨が多いです。
しかし、マネーパートナーズ(FXnano)の最低取引数量は100通貨であり、少額から取引できるのがメリットです。
リピート系FXの種類 | 最低取引数量 |
---|---|
トラリピ | 1,000通貨 |
ループイフダン | 1,000通貨 |
トライオートFX | 1,000通貨 |
マネパ(PFX) | 10,000通貨 |
マネパ(FXnano) | 1,000通貨 |
通貨ペアとスプレッド
では、重要項目の一つである、取引可能な通貨ペアとスプレッドを見てみましょう。数字はスプレッドです。「-」になっているのは、取引できないことを示します。
なお、トラリピは、原則固定でなく変動スプレッドです。下の数字は、取引画面で確認したもので、概ねこれくらいの数字になります。
最初に、円を含む通貨ペアです。
円を含む通貨ペアのスプレッド比較表
商品名 | トラリピ | ループイフダン | トライオートFX | マネパ(PFX) | マネパ(nano) |
---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 4.0 | 2.0 | 0.3 | 0.3 | 0.4 |
ユーロ/円 | 4.3 | 3.0 | 0.5 | 0.4 | 0.7 |
ポンド/円 | 8.0 | 5.0 | 1.0 | 0.9 | 1.2 |
豪ドル/円 | 6.5 | 4.0 | 0.6 | 0.6 | 0.9 |
NZドル/円 | 7.8 | 6.0 | 1.7 | 1.2 | 1.8 |
カナダドル/円 | 4.4 | 5.0 | 1.9 | 3.8 | 2.4 |
スイスフラン/円 | - | 4.0 | 2.0 | 3.8 | 2.4 |
香港ドル/円 | - | - | - | 2.8 | - |
シンガポールドル/円 | - | - | - | 3.5 | - |
トルコリラ/円 | 5.2 | 7.0 | 1.5 | 1.9 | 3.8 |
南アランド/円 | 3.0 | 7.0 | 1.8 | 1.0 | 1.9 |
メキシコペソ/円 | 2.5 | 7.0 | - | 0.3 | 1.0 |
スプレッドで比較しますと、トライオートFXとマネーパートナーズ(PFX)が競っていると分かります。
ただし、トライオートFXを取引するには、以下の手数料が必要です。よって、最狭スプレッドはマネーパートナーズ(PFX)と言って良いでしょう。
トライオートFXの取引手数料
取引数量 | 新規 | 決済 |
---|---|---|
1万通貨未満 | 2.0pips | 2.0pips |
1万通貨以上10万通貨未満 | 1.0pips | 1.0pips |
10万通貨以上50万通貨未満 | 0.5pips | 0.5pips |
50万通貨以上 | 無料 | 無料 |
もう少し、詳しく比較してみましょう。
スプレッドは、マネーパートナーズ(PFX)が最狭水準ですが、最低取引数量は1万通貨単位です。1,000通貨単位で取引したい場合に候補にしづらいです。
そこで、1,000通貨で取引する場合で比較しましょう。この場合、マネーパートナーズ(FXnano)のスプレッドが最も狭いと分かります。
なお、トルコリラ/円、南アランド/円、メキシコペソ/円の場合は、為替レート水準が小さいため、1万通貨の取引でも少額で取引できます。
よって、この3つの通貨ペアで取引する場合は、マネーパートナーズ(PFX)口座が有力。スプレッドが大きい会社との差は、5銭~6銭以上もあります。
次に、円を含まない通貨ペアで比較しましょう。
円を含まない通貨ペアのスプレッド比較表
商品名 | トラリピ | ループイフダン | トライオートFX | マネパ(PFX) | マネパ(nano) |
---|---|---|---|---|---|
ユーロ/米ドル | 4.4 | 2.0 | 0.3 | 0.3 | 0.8 |
ポンド/米ドル | 4.7 | 3.0 | 1.4 | 0.8 | 1.9 |
豪ドル/米ドル | 4.8 | 4.0 | 1.4 | 0.9 | 1.4 |
NZドル/米ドル | 4.6 | 6.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
米ドル/スイスフラン | - | 4.0 | 2.0 | - | - |
豪ドル/スイスフラン | - | 6.0 | - | - | - |
ユーロ/ポンド | - | 4.0 | 1.9 | 2.0 | 2.0 |
ユーロ/豪ドル | - | 8.0 | 2.0 | 2.3 | 2.3 |
ポンド/豪ドル | - | - | - | 4.9 | 4.9 |
豪ドル/NZドル | - | 6.0 | 5.8 | 6.0 | 6.0 |
米ドル/カナダドル | - | 6.0 | - | - | - |
特徴
トラリピは、取引できない通貨ペアが目立ちます。よって、円を含まない通貨ペアで取引したい場合は、その他のFX業者を使うことになります。
通貨ペアの豊富さで注目できるのが、ループイフダンです。そして、スプレッドは、ここでもマネーパートナーズ(PFX)の狭さが際立っています。
スワップポイント
次に、スワップポイントの大きさを比較しましょう。これは、とても難しいです。と言いますのは、スワップポイントの大きさは、毎日変化するためです。
どのFX業者が最も良いというのを、明示できません。
ただし、ざっくりと書くことはできます。「トラリピ以外のFX業者ならば、スワップポイントは概ね良好」だと言えます。
トラリピのスワップポイントは、他社に比べて少々見劣りします。
発注や管理の容易さ
スプレッドとスワップポイントを見ますと、リピート系FXをするユーザーは、全員マネーパートナーズを使うと良いのでは?と感じてしまいます。
しかし、実際にはそうなっていません。なぜでしょうか。それは、発注や管理の容易さが大きく影響しているからでしょう。
例えば、こんな注文をしたいと考えたとします。
米ドル/円で、100円~110円の範囲で、50銭ごとに買って50銭で利食いするという注文を出したい。
注文の数自体は、数十にもなります。しかし、トラリピ、ループイフダン、トライオートFXなら、1回の発注でOKです。
極めて便利に作られています。注文の管理も、簡単です。
ところが、連続予約注文は、一つ一つ発注しなければなりません。しかも、繰り返し発注の上限は20までと決められています。
すなわち、20回利食いしたら、注文そのものが削除されてしまいます。注文が削除されたら、もう一度発注のやり直しです。
また、数多くの注文を出した後、個別の注文を管理するのが難しいです。取引画面が少々見づらいためです。
これらが、連続予約注文が大流行しづらい理由なのでは?と考えられます。
詳細な取引設定ができるか
次に、詳細な取引設定ができるかどうか、比較しましょう。例えば、こんなことができるか?です。
- 特定の注文だけ、取引数量を増やしたり減らしたりする
- 特定の範囲だけ、利幅を変更する
米ドル/円で、100円~115円の範囲で取引しているとしましょう。米ドル/円は、100円近くまで円高になると、反発して急上昇することが珍しくありません。
そこで、100円近くの注文については、利食い幅を広くしても良さそうです(その他の注文は、広くしません)。これができるかどうか?です。
商品名 | 詳細な取引設定 |
---|---|
トラリピ | 可能 |
ループイフダン | できない |
トライオートFX | 可能 |
連続予約注文 | 可能 |
では、この設定ができないループイフダンはダメか?ですが、そんなことはありません。
ループイフダンは、簡単に取引できることを売りにしています。簡単さを追求するなら、ユーザーを混乱させないためにも、細かい仕様は搭載しない方が良いです。
この点で、使い分けができます。
独自設定で取引したいなら
・トラリピ
・トライオートFX
・連続予約注文
簡単な取引をしたいなら
ループイフダン
ただし、トラリピやトライオートFXは難しい、という意味ではありません。
簡単に発注できるよう、工夫されています。独自設定で取引したいと思わなければ、ループイフダンと大差ありません。
得意な取引期間(短期~長期)
以上の比較から、取引期間と有望なツールの関係が見えてきます。
短期取引の場合
マネーパートナーズは、スプレッドやスワップポイントが優秀ですが、数多くの注文を出すのが少々大変です。そこで、以下の案です。
注文の設定範囲が狭く、短期間のトレードなら、マネーパートナーズの連続予約注文
例えば、米ドル/円=100円~105円の範囲で発注するとしましょう。高値と安値の差は500銭しかりませんので、何年も取引を継続できるわけではありません。
平均的には、数か月以内という感じでしょう。
すなわち、短期間で少しでも多くの利食いを繰り返したいです。この場合、スプレッドの狭さが重要になってきます。
また、取引範囲が狭いので、何十本も注文を作る必要はありません。これも、連続予約注文向きの条件です。
中長期取引の場合
その一方、中長期の取引は、トラリピ、ループイフダン、トライオートFXが得意とします。中長期とは、概ね数か月~1年以上といったところです。
この場合、発注本数が多くなりがちですし、発注後の管理の簡単さも大切になってきます。トラリピ、ループイフダン、トライオートFXは、管理も比較的簡単です。
では、この3つのツールから1つを選ぶ基準は、何でしょうか。
- 取引したい通貨ペアで取引できるか
- その通貨ペアのスプレッドやスワップポイントはどうか
- 自分好みの詳細設定を作りたいか
- 使いやすいツールか
- 各種キャンペーンは魅力的か
通貨ペアやスプレッドについては、この記事の上部でご案内した通りです。
自分好みの詳細設定は不要で、分かりやすさ重視なら、ループイフダンです。
詳細設定を作りたい場合、トラリピとトライオートFXの二択になります。より細かい設定をしようと思えば、トライオートFXです。
一方、自分好みの設定を作りつつ、同時に分かり易さも欲しい場合は、トラリピでしょう。
なお、ツールの使いやすさというのは、個人の感覚次第の面があります。そこで、実際に口座を作って触ってみることも大切でしょう。
口座開設手数料や維持手数料は無料ですので、触ってみて使わないと決めたFX口座は、そのまま放置で大丈夫です。
何らかの理由で、使いたくなる時がやってくるかもしれません(スペックの改善や、魅力的なキャンペーンの開催など)。その時にすぐに使えるよう、口座はそのままにしておきます。
分かりやすさ重視なら、ループイフダン
細かい設定重視なら、トライオートFX
自分好みの設定かつ分かり易さも重視なら、トラリピ
各社の独自機能など
以上、各社のリピート系FXについて、共通点を比較してきました。最後に、各社独自のサービスを確認しましょう。
決済トレール(トラリピ)
リピート系FXは、利食い幅が一定です。大相場がやってきて一気に何百銭も上昇する場合でも、あらかじめ決めた利幅で決済します。
それでは、正直なところ面白くないかもしれません。
決済トレールとは、為替レートが一方向に進む場合に、利食い決済するのを待って利幅を大きくしてくれる機能です。
為替レートが大きく動くときにメリットが大きいです。詳細は、別記事「トラリピを徹底検証」の決済トレールの項目をご確認ください。
社会貢献ポイント(インヴァスト証券)
トライオートFXを運営しているインヴァスト証券では、社会貢献ポイントを利用できます。この仕組みは、以下の通りです。
顧客:
1万通貨の取引で1ポイントもらえる。1ポイント=1円で換金可能。
使い道:
換金したお金は、インヴァスト証券が指定した認定NPO法人に寄付可能。
顧客のメリット:
確定申告することにより、寄付金相当額を税額控除できる。
実際にお金を支払うのはインヴァスト証券であり、顧客ではありません。しかし、顧客は、税額控除(または寄付金控除)で税制優遇を受けられます。
さらに、認定NPO法人に寄付されることにより、文字通りの社会貢献ができます。
ポジションを持つだけでキャッシュバック(マネーパートナーズ)
マネーパートナーズは、株式の売買もできます。証券口座を開設するだけで、以下のキャッシュバックを受けられます(株式の取引は不要です)。
PFX口座
- 米ドル/円を1万通貨取引するたびに、0.1円
- 米ドル/円以外を1万通貨取引するたびに、0.2円
- ポジションを翌営業日に持ち越すと、1万通貨あたり0.2円
FXnano口座
- 米ドル/円を1万通貨取引するたびに、0.1円
- 米ドル/円以外を1万通貨取引するたびに、0.2円
- ポジションを翌営業日に持ち越すと、1万通貨あたり0.1円
取引高に応じたキャッシュバックは、数多くのFX業者が実行しています。しかし、キャッシュバックを受けるための条件が厳しいです。
しかし、マネーパートナーズは条件が緩いです。1万通貨の取引でOKです。しかも、ポジションを持つだけで、毎日もらえます。
キャッシュバックは、1か月分をまとめて口座に反映されます。
まとめ
以上、様々な視点からリピート系FXを比較しました。完全無欠なFX口座が1つあれば、話は簡単です。しかし、それぞれにメリットがあり、不得意な面もあります。
そこで、自分は何を最重要視したいか?を考えながら、使用するツールを選んでいきましょう。
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